待合室

捻くれた大人が独り
待合室にいる
微動だにしない動物や
軽やかな音を無いものとし
自我を爆発させる小さな哲学者の自論が
空間のあちこちから響き渡る
思考は跳ねる
スーパーボールのように
跳ねすぎて迷子になる
でもいつか戻ってくる
自由すぎて難しい
自己主張の塊で
傍若無人で
ちゃんと生きてる
それが愛おしく少し妬ましい
そんな時代もあったのかと
今にも鼓膜が破れそうな声をBGMに
捻くれた文字の海を漂う私も
あなたのように泣き叫んでたのよと
心で応えながら
不器用な大人が1人
こども病院の待合室にいる

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