MRIを撮ってきた。たぶん10年以上ぶり。
受付をしたら出てきた紙に「診療あり」って書いてあったから、採血結果でも言われるのかなと思ってしばらく待っていたら、検査の順番カードみたいなのをもらうだけだったらしい。
磁場をずっと放っているから地下に検査室があった。
専用エレベーターに乗って、ワンフロア降りたら雰囲気が無かった。
人は居るけど無駄なことを発してはいけない、厳かな何かが広がっている。
受付をしてピアスを全部取ってさらに少し待つ。
名前を呼ばれて、部屋に入りさらに個室へ行きロッカーに荷物と上着を放り込む。
はい、アクセサリーや時計はつけていません。
メガネは?金属製でないなら持ち込みオッケーです。
検査室に入るとまたまた無感情なドーナツが佇んでいた。
それと環境に似合わないテンポの音
ダンダン
ダン
等間隔に流れている。
40代半ばくらいの技師さんに説明を受け、左手を固定され、右手に何かあった時のコールボタンを持たされて検査開始。
ヘッドが上がりドーナツに吸い込まれる。
記憶の中ではジャンキーな工事現場の音だったけど、今回は浮遊感な感覚。
手だけだったからか、技術の進歩か。
うるさいのは同じなんだけど、不快ではなく自ら聴きに行ってる感じ。
あれか、シンセサイザーとか音を駆使するライブハウスに閉じ籠もってる時と近いんだ。
音楽の幅広げてよかったー。
検査受けてる時は無になれるから心地よい。私でいなくて済む。
頭の中真っ白にして、最初は意識して目を閉じてるけどそれも弛緩して右手のコールも落としてないけど持ってる感覚がなくなって、暖かいお湯の底に潜り込んでるような気分になって、あの時の勘を思い出した。
当時は爆睡してたと思ってたけど、悟ってたらしい。
生と無のはざまで15分、

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