白紙骸

それから読めなかった本が読めるタイミング1 12 3 5 81328
小刻みの望絶
持ってる定規の目盛りは違うのに
五月蝿くない音が
髄膜を引裂いて
その破片で新たな命を包み慈しまれた法典──掻い潜り縫われた華の生命線は解放せし
慟哭下り列車のライトに私の涙を預けて
どこかで聞いたことがある振動──件の息の奥の奥の奥の真っ黒な駆動機のような
歯車は食っちまったんだっけ
トンネルを抜けても青い毒を浴び狂感
混濁した世界にしか動かされない
差し込み式の青春に静粛を

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