2022-12

短歌

2022短歌

掌に映る美人が泣いている今夜は私が貴方のダーリンやれやれと肩をすくめてみるものの案外私もお前も同胞確信犯霞んだ隘路の決定打優しく狡く甘い香り
Poem

赤い人

ねえ赤いマフラーのお兄さんどうしたのそんなに慌てて今にも星が落ちてきそうな空なのに星よりも夢中な人がいるのねその意味を学んだ私は甘いケーキと苦いお酒を持って弾んだ気持ちと追いかけっこ急いで急いで空を見る暇もなく小さな手を重ねた雪の精とすれ違...
Poem

某夜更け

ネオンが夜を支配する街から見放された古いアパートのワンシーンレポートの最後の一文字を打ち込んだ新聞紙で5年前愛した男の名前を見つけた心の支配者へ苦情の手紙を書きつけた明日の展覧会の原稿を書いた尊敬する詩人のスクラップをなぞったお気に入りの銘...