2023-12

Poem

白紙骸

それから読めなかった本が読めるタイミング1 12 3 5 81328小刻みの望絶持ってる定規の目盛りは違うのに五月蝿くない音が髄膜を引裂いてその破片で新たな命を包み慈しまれた法典──掻い潜り縫われた華の生命線は解放せし慟哭下り列車のライトに...
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長い前髪の隙間から眼光がきらりと光る

カウンセリングを受けていた。何か大病を患ったわけではない。体は健康。どうやら事故のショックを和らげるために受けているらしい。メインの医者はレモン農家のあの人。助手は初老の男性。鮮やかなグレイヘアを丁寧に手入れして、顔の皺も上品だった。カウン...
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もどれみよ

最近は料理をしている。クックパッドとYouTubeがあるから作ったことなくても何とかなるやろって能天気に考える。料理が好きという訳でもない。母親が料理ガチ勢で油1つでも何種類もあるし、幼い時私が小麦アレルギーあるのにお菓子作りをしていたから...
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係員の指示に従ってください

ピンポーーーーン!!!係員の指示に従ってください改札の警告音が無人駅に鳴り響く。ああ、入場うまく行ってなかったのか。今日は職場最寄りの出発が5分遅れて、久々に乗り換えダッシュした。お昼は飴玉しか食べていないから体力0.2の状態で走るとマイナ...
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大方バスに乗ってます

基準は変わる。学校や試験、公募、採用、生活、美意識、精神、時が流れれば昔の常識は非常識で非常識が常識になる。それは自身の価値観もそうであれだけ好きだったゲームや本やファッションもガラリと変わる。自身の知らない所で視野と意識が組み変わる。変わ...
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ママに殺される

「来年、お母さんは私を殺すの」夢の中の友人はそんな事を言った。現実でも仲良しなあの子、夢に来るのは初(私が行ったのかもしれない)そこで私とあの子は同級生になっていて母親に手を引かれ流れでドーナツショップにいた。小学生だったから意志は無視され...
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6番乗り場から発車します

駅の待合室のドアと車両のドアが綺麗に重なる白く塗られた木製と無機質なコンクリートこの街が故郷だとどんな気分だろうと思いながら歩く。が、徒歩圏内にスーパーは見当たらないし、道路標識は色褪せて赤がくたびれたピンクだし、すれ違う車はきゅるきゅる…...
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ここらへんにあった

今年後半は生活が根っこからぐるんと変わったけど開けたら開けたでまた変わる。それがいつになるかってのはまだ決まっていないけど、その時がいつ来てもいいように用意してる。部屋の掃除を趣味にして通販もしない。本も雑誌も服も買わない。料理して人とあっ...
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モザイクタイルな時間軸

私は頭の中で出来事を先に済ませてしまう癖がある。例えば、なにかミスをしたとする。この時考えるのは、どの上司/先輩に報告して…と先の手順を思うのだろうけど、私は更に先まで考える。怒られるシチュエーションからその後の家に帰る時に流すプレイリスト...
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目には目を歯には歯を俺には何を?

ぶどうのお酒だっけ。期間限定のサワーだった気もする。覚えてない。もう年末だから、大掃除をしなくちゃ。と言っても部屋少ないから台所を徹底的にやるくらいそれと3段脚立が2つあったから、片方をジモティーで売った。すぐ引き取り手がついて「すげー」っ...