腐光

「くだらない」と残された嘔吐
空虚に包まる素振りは得意です
蓋に割りそこねた殻が寄り添い
それが牢獄に見えたの
疾走距離とフィルムの全長
打消された星屑、位置情報
致死量は澄んで懐疑の目
夜は白い街で魚は食べ光
少女の夢を濾過した飴を
食べたら腹で宇宙は孕み
廻る浮きの証拠は滅裂
割れない窓を溶かし
ないものとみなす
冷たい夏に触れる
幻の様な役割を

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