ふわふわの途中

あの空洞に飛び込むと

条件反射で自分の嫌な癖を考える

嫌な記憶はその記憶だけ忘れればいいのに

そうもいかないのは人間の欠点で

記憶どころか

その時間軸にいた事実すら

なかったことにする

学校や近所の記憶を捨て

病気の記憶を携えて

ひとり飛び込む

私がぽっかり抜けて

少し広くなった家はどうなってるだろうか

本も漫画も日記も服もゲームも卒業証書も

消え去ったあの部屋は

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