通院日。転院してから1年経ったんだなって血を抜かれながら思いにふける。今回は2回刺された。
主治医はパット見穏やかだけど、いつも視点が定まってない。カラクリ人形みたいにギョロギョロさせてて、いつ眼球がポロってこぼれ落ちても不思議じゃない。
でも眼鏡で落ちそうになるのをなんとか支えているのかも。
「はいこんにちは。調子はどーですか?」
「先週までコロナでした」
「あ、なるほど。亜鉛の値が低くなってます。もともと低いけど、更に低いです。口内炎とかできてませんか?」
「あら、口内炎はないです」
「その他副反応あります?味覚とか」
「味覚は問題ないけど、疲れやすさに拍車がかかってしんどいです」
「それは貧血になってるからだね」
「あーやっぱり」
初めてちゃんと会話が成立した。
貧血の薬を少し強いのに変えて、様子見ましょう。はい。
元々基礎体力ポンコツなのにこれ以上駄目にしてどうするんだ。
仕事辞めたいって愚痴るどころじゃない。でも社交したらそれだけで気力体力ほぼ使い切って帰ったらすぐ寝っ転がってるからなあ……料理のネタも、作る気力もない。
たくさん食べろと言われたけど、もとの栄養の吸収量が少ないから、食べても栄養じゃなく脂肪分とか変に溜まるだけな気もする。
そもそも食べ物選ぶのも下手だしなあ…
長年目をそらしていた親知らずを来月抜く。左下から順番に。ど垂直に生えてるらしくて、周りの骨も削るかもですね〜ってサラッと言われた。
生きる……
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