「クリスマスのホールケーキなんて小さい子がいないと買わないよね」
友人はそう言ってアイスコーヒーを一口のんだ。トールどころでないデラサイズ。入れ物も居酒屋で出てくる大ジョッキをひと回り小さくしたくらい。要に何もかもでかい。
月に1度、私と友人は不思議なお茶会をする。学生や家族連れが大半を占める店内で、その場で浮かんだ話題について話すから内容も占める時間もばらばら。さっきまで谷川俊太郎の話をしていたと思ったら世界情勢になるし、かと思ったらロックの哲学で1時間近く話すこともある。
でも不思議とはじめと終わりがキレイにまとまる。
普通だったら途中で話題が二転三転したらいい顔をされないけど、創作者同士だからなのか逸れる前提で話してるフシがある。
とても心地が良い。この感覚どっかで見たことあるぞ、と思ったら有名なインターネット・ミームの1つである「文章中のいくつかの単語の最初と最後の文字以外の順序が入れ替わっても正しく読める現象」(タイポグリセミアというらしい)だった。私達は無意識にこれをコミュニケーションに取り入れてた。
これはイカれた魔女とロックポエマーだから成立するんだぜ。
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