Blog マイナスにマイナスをぶつけて 外面的な癖は多少時間が掛かるが抜くことは可能だ。しかし内面的な癖は時を重ねるに連れ体の何処かに癒着してなかなか剥がれてくれない。切り落とすことに成功しても、根の深い部分は大樹のように染み込んでいるからそこを取り除くのはほぼ不可能である。我慢... 2023.09.28 Blog
Blog 蛇の幸福論、もしくは舌を割った鷹 食後のコーヒーを飲みスプーンについたアイスを舐めながら地上波の電波を眺める。画面の中には現社に出てくる大文字3文字に略された国際機関みたいな名前のアイドルグループがキラキラした表情を浮かべ流行りのスイーツを食べていた。アイドル業界も多様性を... 2023.09.19 Blog
Blog 形骸記憶匿名酒飲 流線を描く青を眺めながら「何を解放するか」と考える。もうあの匣は空に等しいというのに。内臓も全て抜き出して唯一残したアイデンティティだけで成り立たせているのに。これ以上手を出すとしたら犯すしかない。最後まで丁寧にしないと。なんてドメスティッ... 2023.09.17 Blog
Blog 嘘の束縛 涎を垂らしながら寝たのはいつ以来だったか。正しい眠り方が更新された世界ではこれまでよりも鮮やかで九龍城砦さながらのグロテスクな装いをしていたものだ。いつでも壊せる世界だから蝙蝠を愛しても構わないと語られる短い歌しか流行らなくなったつまらない... 2023.09.14 Blog
Blog まばたきの栄華 眠りたくない気分なので、限界まで起きることにする。20代後半に足首まで浸っているというのに、こんな事をしたら一層心身不調に拍車がかかる。だけど眠りたくないんだ。そういう日だ。最近どうも自分というものが覚束なくて、生きるのだけで精一杯。少なか... 2023.08.20 Blog
Blog 生者と死者の確かな隙間 録画を頼んでいた音楽番組を無言で見る。深夜2時。起きてしまったから仕方がない。本当は煙草を吸いたかったけど、煙草を取りにまた部屋に戻らなくちゃいけないし、その部屋は昔の家特有の大広間を半分にして母親と共有しているため物音で起きられもしたら、... 2023.08.15 Blog
Poem 再生 鳥の脳によく似た古地図西の美術館は教祖と信者が入り混じり東の図書館はこの街が生まれる前から根付いていた烏と館主は同じ劇を目撃するいつ、どこで、だれが、はてた、どのようにそれを知るのはベイツの魔女館主は禁書を閉じ肩を竦めるーー魔女の愛を注がれ... 2023.07.21 Poem
Poem 芳醇な仕立て屋 大したことなかったよ幻想の奥で嘯く女のような音を聞いたのは唯一の事実時をひっくり返して何もかもをなかったことに零れ落ちた不幸せの鱗片珈琲に混ぜればバレない――乙女は小匙で救い魔女に委ねる最低な朝を蹴散らす鴉抉れた片目の行方は誰一人知るはずが... 2023.07.20 Poem
Blog わるいぼくのわるいおこないを 人間活動休止を延長。先週と今週の違い、開き直る。相互に拒絶する日々が地続きになっているからか、部屋の掃除がはかどる。太陽と湿度が憎らしくなる。何か消し去らないと落ち着かない。薬は抜けても癖は抜けない。捨てて捨ててでももっと捨てないといけない... 2023.07.03 Blog
Blog 人間申請延長 私が離脱しても世界は回る世界が回らなかったら私はどうなる?初めてハローワークに行った。やっと離職票が届いたからそれ持って失業保険や社会復帰?就職希望の説明とか、色々聞いた。障害者手帳を持ってますと言ったら障害者雇用の受付に通された。説明の仕... 2023.06.28 Blog