Poem どうしよう 今日の月は暗いこんな日は不規則な本が溢れる何もかもが不透明隣の寝息を吸い込む腰から私でない熱が流れて3年前より爪の伸びる速度が速くなった不安なことが少なくなったからか枷を外す獣を思う私の軸を惑わせたこの月を半分渡したらどうなるか考える熱は平... 2024.08.06 Poem
Poem いたいけな瀟洒 いたいけな瀟洒を求めあふれるものにあ、触れるものに保冷された種を眺める瓶詰めされた土はとうに割れこの土は誰かの故郷で罪人玻璃も踏みました絶対の破裂を合図とし到底の海を綻ばせたと 2024.08.02 Poem
Poem 腐光 「くだらない」と残された嘔吐空虚に包まる素振りは得意です蓋に割りそこねた殻が寄り添いそれが牢獄に見えたの疾走距離とフィルムの全長打消された星屑、位置情報致死量は澄んで懐疑の目夜は白い街で魚は食べ光少女の夢を濾過した飴を食べたら腹で宇宙は孕み... 2024.07.28 Poem
Poem 乙女掛かり 隔絶されます我が躯と日誌に記された誹謗に吸い込まれる黒髮乙女素知らぬ声の主、唯一の手掛かり白濁の忠誠横暴は合法と言ったのに何もかもをすり抜けた異邦人の墓庭へ届く嘆願書「どうか、私の行いヲ赦してください」藁 と 葦の区別もつかぬ憐れな娘を産ん... 2024.06.22 Poem
Poem lost child ひとりの夜は迷子をするここは眩しすぎるから離れた街の建物で瀕死の山羊から受取った手紙「鴉の蒙昧予言は叶わず」腰回りの重力は過敏底に書いてあったものを訊ねることも忘れ経年を含んだ清潔な皿に置かれた遺言を食む事を諦め書きかけの日記へ無い図を加え... 2024.05.30 Poem
Poem 徘徊されたまち 魚ははねる沈んだ海で偽物の輪を喪失した天使の声は海の中では十分すぎるくらい捧げられた緋は弾けあの嘘のけたたましい味が妙に忘れられなくて(思わず)ほんの一瞬だったのです祈りを裁いてしまったのが断絶断絶絶対断絶あの海までがまさかね娘によく似たう... 2024.05.27 Poem
Poem 蛸 否めない入口で腓返癖が抜けないそれでも話は継続され呆と聞く私の腕を取ったのは幻だったのだろうか?巻きつくした息で抗う機会を伺う花束を解体する傍で毒を幇助する元若人丁度切れていたのと受け取った20分の4以下、彷徨う猜疑を褪せらせ眠りつかれた過... 2024.05.16 Poem
Poem 立入禁止 まだ終わるには早く止めるには脆く風は湿を拵えているので私は幼い爪先で光を攫うああ、駄目駄目です刻は染まりきってませんので悪夢は数日継続されます編まれた庇が受ける深夜便憑まれた怨にそうと口吻私は睡りますそれが拙い爆弾でも私は灯します終わらない... 2024.04.11 Poem
Poem カサ・ブランカ 嘘みたいな手のひらに騙された恋差し込まれたの概念を擬態させた筒のような隙間をかいくぐっても白い海は結局のところ死を継続しているし時間軸は光になってそして見つめ合った珈琲がこぼれて踏み倒した布に蒸発して一目で純粋は堕ち広がり僕のぼくのぼくがが... 2024.03.24 Poem
Blog 貢がれたマキニカリス 冷鴉が二匹羽根をもぎったここはきっと、縫われる運命になるのだから架空都市の越境、鮮やかとは程遠い色がうねっていて……アタシの痣の方が綺麗、だから❐❏❑❒さないで?あの味を知ってしまった夜、海と晩酌してみたのですが彼は無事に色を付けたのでしょ... 2024.01.16 BlogPoem