Poem

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心は休むことを知らない虚無に抱かれた夜の寂しさ曖昧な判断力今を鵜呑みにするもう食べれないけど吐いたら負けだそう言い聞かせて感覚を鈍らせてもお見通しなアイツが一途に真髄を喰らいやがるもうあげない!全てが済んだらこの世で一番大好きで大嫌いなダー...
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304号室隅の端っこより。

ざわざわ。ざわざわ。今日はタイムラインが騒がしい。いつも賑やかだけど感触が少し違う。時間が経って状況がわかった。Twitterが凍結祭りなのだ。昨日もAPIが有料化になるという記事を目にしたというのに。仕事が早すぎる。そういえばいつもの時間...
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ベイツの魔女

腕に文字が刻まれている罅割れた水流のように奔放に散らばり腕が動く度その意味は変化する不安定な文字の味を彼は知らぬ紅の帳が落ちた頃森の奥から甘ったるい煙が輪廻を忌避する魂の如く叡智を這う記憶配列の如く支配された密林を疾走する彼等の故郷は乙女の...
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赤い人

ねえ赤いマフラーのお兄さんどうしたのそんなに慌てて今にも星が落ちてきそうな空なのに星よりも夢中な人がいるのねその意味を学んだ私は甘いケーキと苦いお酒を持って弾んだ気持ちと追いかけっこ急いで急いで空を見る暇もなく小さな手を重ねた雪の精とすれ違...
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某夜更け

ネオンが夜を支配する街から見放された古いアパートのワンシーンレポートの最後の一文字を打ち込んだ新聞紙で5年前愛した男の名前を見つけた心の支配者へ苦情の手紙を書きつけた明日の展覧会の原稿を書いた尊敬する詩人のスクラップをなぞったお気に入りの銘...
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Are you Monster/Sweet?

ポストに入った白紙の藁半紙月光に翳すと浮かぶ筆記体それは年に一度開かれる不気味なパーティーの招待状今年のテーマはペルソナドレスコードは仮面この日のために誂えた朝焼けを映したドレスに袖を通し長い嘴を持つマスクをつけたなら迎えのベルが鳴り響く今...
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闇よ

宵に顕わる幽かな光に拐かされ今夜も逢えるかと闇に手を伸ばす独りと独り光と独りひとひらの慾望を暗澹に包んで哀しい季節に移ろう私の心も虚ろう闇よ夜よもう少し長く私のそばにいて
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失楽園

非道な天使の遺言は青天を貫く楽園の樹は暴発し果実に擬態する禁忌は形骸した惑星へ溢れた取り残された霹靂は自殺未遂胡乱な記憶を彷徨い法螺吹きヴィーナスの愛を請う「曰く付きの幸福を」形式的に祈る彼女の贖罪は現在進行系夢喰う獏は冥界に赴き死人の記憶...
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待合室

捻くれた大人が独り待合室にいる微動だにしない動物や軽やかな音を無いものとし自我を爆発させる小さな哲学者の自論が空間のあちこちから響き渡る思考は跳ねるスーパーボールのように跳ねすぎて迷子になるでもいつか戻ってくる自由すぎて難しい自己主張の塊で...
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鬱くしい

この瞬間が1日で1番好きな時間画面に映る彼女はそう言い平凡な呼吸で非凡な量の煙を吐いたそれは彼女の中に沈殿してる醜い結晶が蒸発したようで鬱くしかった暗い部屋ちょっと引きこもりな少女が画面越しに邂逅した匿名の彼女夜道で話す姿は"普通"なのに彼...